「財源先送り」の物価高対策
12月11日ころにガソリン1リットルあたり158円前後と予測されていますが、実現するのでしょうか。
TBS政治部 川瀬善路 与党キャップ:
これに関しては税制の担当者の中で大筋合意していますので、実現されるだろうということになります。
ただ、実際に補助金が入っていてもすぐその日に158円前後になるというわけではなく、一定の期間はかかると思いますが、近くには安くなっていくでしょうということです。

今回合意できた理由の一つとして、「財源が先送り」されたということです。今までガソリンの暫定税率の廃止に向けて、与野党の中で協議は続いていたのですが、与党側でネックになっていたのは、暫定税率を廃止することによって、「穴が開く財源をどうするか」というところが結局折り合わなかった。
今回、その財源は実質先送りし、年末にかけて議論をしていくことになりました。今回の合意文書の中にも入っていますが、まずは「徹底した歳出改革」をすること。なるべくそれを前提とした上でやること。
あとは「法人税の租税特別措置」と言われる、一定の条件を満たしたら法人税が軽減される部分を見直すこと。ただここは詳細が決まっておらず、下げることは決まったけれど、その財源は確保できるのかというのはまだわからないというところですね。
井上キャスター:
高市総理は外交で幸先のいいスタートを切りました。世の中は「何か変えてくれるかもしれない」と期待感が高まっています。その一方で、どの政策についても「財源はどうするのか」という疑問もあります。担当記者として見えてくるものはありますか?
TBS政治部 川瀬善路 与党キャップ:
積極財政を掲げている中で「負担を増やすことはなるべくしたくはない」というのが政権側のスタンスだと思います。
ただ積極財政の中で経済成長し、税収が増えればもちろんいいことなのですが、それができれば今までだって、こうした政策はできているはずです。
今回、この合意を前に進めるにあたり、本当に問題がないのかということについては今後問われてくることになると思います。
出水麻衣キャスター:
高市総理の初の答弁はいかがでしたか?
TBS政治部 川瀬善路 与党キャップ:
現時点では安全運転に徹しているといいますか、今回の本会議の代表質問は、与野党の人が質問をしてそれに答えるという形でなので、本当の“一問一答形式”は今週末から行われる予算委員会です。そこで改めて本格的な論戦になってくると思います。
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<プロフィール>
川瀬善路
TBS政治部与党キャップ
高市総理の元番記者
2度の政権交代や令和への改元などを取材
木下ゆーき
タレント・子育てインフルエンサー
3児の父
子育てモノマネ動画が人気
絵本「はぶらしロケット」出版














