円安を起点とした物価高で「ガソリンが高騰して苦しんでいるのは日本だけ」。それでも金利据え置きの日銀は、利上げにたどり着けるのだろうか?

株高“熱狂”「年内まだまだある」

株高の勢いが止まらない。

10月27日に史上初めて5万円を突破した日経平均株価は、29日から3日連続で最高値を更新。31日は終値で前日より1085円高い5万2411円で取引を終えた。

『野村証券』小髙貴久シニア・ストラテジスト:
「年初来の不安定材料は、関税を巡るトランプ政権の政策の不確実性、日本では少数与党政権の政治の不安定さの2つだったが、日米首脳会談で政治の安定性が確保され、かつ大型の様々なビジネス取引が署名され日本企業と契約すると。アメリカとうまくコミュニケーションが取れない欧州などあるなか、これだけ親密にビジネスが進んでいるのは日本企業としては他国の企業と比べると全く環境が違うので追い風になっている」

では、日本市場の熱狂はいつまで続くのかー

小髙さん:
「2026年はアメリカの中間選挙。その手前に選挙に不利になる材料は一旦出尽くして、日本では補正予算や経済対策、減税などもある。“株価を押し上げる材料になるチャンスは年内まだまだある”