乗客が少ない「赤字路線」の利用促進を図ろうと、JR西日本などは和歌山県内を走る特急「くろしお」の増便を決め、11月4日から運行が始まりました。

 華々しく迎えられた新大阪と新宮間をむすぶ特急「くろしお」。JR西日本は10月、和歌山県の紀勢線「白浜-新宮間」の赤字額が約31億2000万円と近畿で最も大きいと公表しました。

 県やJR西日本などで構成される協議会は、観光客を呼び込むことで路線の利用者を増やそうと平日に限り、特急「くろしお」を往復1便増やす実証実験を始めることを決めました。

 (和歌山県 宮崎泉知事)「これをチャンスだと考えて、いい結果を残していきたいなと」

 増便は来年3月末までの予定です。