広島県内で特殊詐欺の被害が深刻化しています。今年の被害額は、9月末の時点で17億5254万円。過去最悪だった2014年の年間の被害総額をすでに上回っています。そんな中、警察と金融機関が被害防止に向けた取り組みを行っています。

広島市で10月、緊急会議が開かれました。会議には、県警や防犯組合に加入する県内の金融機関などが出席しました。

県警は近年急増している「警察官を騙った詐欺」の手口などを、金融機関の職員に紹介しました。

広島県警減らそう犯罪情報官 直原順一警部
「金融機関の方も、新しい様々な手口が発生していることを知ってもらった上で、おかしいという所に気づき、防いでいただくことをお願いしたい」

また、銀行の窓口では詐欺の被害に遭っている客に声をかける訓練が行われました。

もみじ銀行窓口勤務 訓練に参加した人
「どのような対応をすればいいのか今回で学ぶことが出来たので、支店に帰ってからもそれをみんなで共有できたらなと」

広島県警は「詐欺の被害に歯止めをかけるため、金融機関との連携を強化したい」としています。