■MLB ワールドシリーズ第7戦 ブルージェイズ4-5ドジャース(日本時間2日 トロント、ロジャース・センター)
ドジャースがワールドシリーズ(WS)第7戦でブルージェイズを延長戦の死闘の末、執念の逆転で制し、球団初となるWS連覇、通算9度目の制覇を成し遂げた。
中3日で登板した先発の大谷翔平(31)は3回に先制3ランを被弾し、劣勢の展開となったが、打線が3対4で迎えた9回にロハスのソロで、土壇場で同点に追いついた。前日先発の山本由伸(27)が9回1死から登板。サヨナラの危機を凌ぐと、延長11回はW.スミス(30)が値千金の決勝ソロ本塁打を放ち、最後は続投の山本が気迫の投球で締めくくった。
2勝3敗の崖っぷちから2連勝で9度目の世界一に。WS連覇は1998年から2000年まで3連覇のヤンキース以来25年ぶりの偉業となった。優勝が決まると、好投の山本、ブルペンから佐々木朗希(23)が駆け寄り歓喜の抱擁。ド軍2年目の大谷、山本、そして1年目の佐々木にとって最高の形でシーズンを締めくくった。
試合は劣勢ムードの中、2点ビハインドの終盤8回、T.イーサベッチに対し1死走者無しからM.マンシーがライトへのソロ本塁打を放ち3ー4と1点差に詰め寄った。すると9回にはJ.ホフマンに対し、M.ロハス(36)がスライダーをレフトへ運び、土壇場で4ー4の同点に追いついた。
9回、マウンド上のB.スネル(32)は1死からビシェットに左安打を放たれ出塁を許すと、続くA.バーガーに四球を与えたところで降板。1死一、二塁と走者を背負った場面で、前日に6回1失点の好投をした山本が2戦連続でのマウンドに上がった。
山本はA.カークに対し死球を与え1死満塁となるもD.バーショの打球はセカンドを守るロハスが本塁でアウトに。2死を奪い、迎えたE.クレメントの大飛球は守備交代をしたばかりのA.パヘスが好捕球。無失点に抑え試合は延長戦に突入した。
10回、1死走者無しからベッツが四球、マンシーが中安打で繋ぐと、T.ヘルナンデスも四球を選択。しかし満塁の絶好機もパヘスは遊ゴロ、K.ヘルナンデスは一ゴロに倒れ得点できず。その裏、山本は三者凡退に抑える好投で打線の反撃を待った。11回、S.ビーバーに対し大谷の第6打席は二ゴロに倒れ2死走者無し。ここでスミスが打席に入るとその3球目、スライダーを捉えると打球はレフトスタンドに飛び込む勝ち越しソロ本塁打に。
この試合初めてリードを奪ったドジャース、11回裏、山本は先頭のゲレーロJr.に左二塁打、送りバントを決められ1死三塁と走者を背負う。続くバーガーに四球を与えサヨナラのピンチを招いたがカークを遊ゴロの併殺打に抑え試合終了。激闘を制したドジャースが球団史上初のWS連覇を成し遂げた。マウンド上の山本は笑顔を見せると、歓喜の輪に大谷、佐々木ら日本人選手が集まり喜びを分かち合った。














