資料はアルバムだけでは無かった
それから1カ月ほどたった後、お邪魔しました。
アルバム見せてください。
今回、調査を担当してくれた20代の職員は、アルバムに合わせて
「こども消防車」ならぬ「ミニ消防車『ちびっこ号』」の「設計図」も用意してくれていた。え?設計図?
手作りするにあたって設計図を描いていたんですか。
当時の「有志の職員数名」相当に本気過ぎます。
丁寧な作りに感じた熱意、気概、楽しんだ痕跡
改めて高画質で写真を確認してみると、細かい部分まで、とっても丁寧に作りこまれているのが分かります。
何よりこれが、鉄板を切り貼りして、廃棄部品を流用して手作りされたものであるという事に感動を覚えます。
技術の高さはもちろんですけど、何といいますか、作り手たちの熱意があふれてます。
子どもを喜ばせようと奮闘した気概と、ちゃんと自分たちも楽しもうとしていた思いが伝わってくるようです。
手作りで子どもたちをワクワクさせる 簡単なことでは…
この消防車に乗せてもらっていた子どもたちも、今じゃすっかり大人になっている訳です。
時代は流れて、社会状況も様々に変化しました。小綺麗な既製品が手に入りやすくなり、ハンドメイドする機会だとか必要性そのものが減少しているようにも思います。
大人になった我々が、手間暇かけて汗を流して手作りしたものでもって、今の子どもたちを心からワクワクさせるなんてことが果たしてできているのだろうかと、手書きの設計図を眺めながら考えさせられました。
アルバムにはこのほか、防火啓発パレードに参加する子どもたちの姿なんかも写っていました。
記者とちょうど同年代くらいなのかなぁ…。















