最長区間でもスピード区間でも結果を出してきた選手
注目されている大物ルーキーはサンベルクスの吉田、GMOインターネットグループの太田蒼生(23、青学大出)、富士通の篠原倖太朗(23、駒大出)、ロジスティードの平林清澄(22、國學院大出)の4人。
吉田は「同学年は意識しています。駅伝でも個人でも活躍している選手がいっぱいいるので、自分も負けない走りを、勝っていく走りをしたい」と、同学年対決に意欲を見せている。
篠原、太田、平林の3人は出雲全日本大学選抜駅伝6区(10.2kmの最長区間)、全日本大学駅伝7区(17.6kmで2番目に長い区間)で直接対決をした。それに対し吉田は出雲が2区(5.8kmの最短区間)、全日本も2区(11.1km)と3人とは別区間に出走していた。
箱根駅伝だけが2区(23.1kmの最長区間)で篠原、平林と直接対決した。留学生選手に12秒届かず区間2位だったが、従来の区間記録を上回る歴代2位、日本人最高記録で走った。
箱根駅伝では長い距離の区間で学生トップの力を示したが、吉田は出雲2区で区間賞、全日本7区は区間賞と1秒差の区間2位。スピードも学生トップレベルあることを、昨シーズンの学生駅伝で実証している。
「(長い距離への持久力だけでなく)スピード持久力が自分の一番の強みで、長い距離なら(1kmあたり)2分50秒でしっかり押して行くことができます。短い距離では、昨年の出雲は2分43秒くらいで押して行くことができました。きつい状態でもペースを維持できることが武器になっています」
東日本実業団駅伝では、最長区間の3区(16.4km)でも、4区間ある最短区間(8.2km)でも力を発揮できる。吉田本人は「スピード区間でも走れるのですが、どちらかというとロングの区間が得意なので、長めの区間を走れたらいいな」と希望している。

















