「隠さなあかん」 美希子さんとの対面
母・達子さんたちは、事件の翌日、DNA型鑑定のために警察学校へ向かった。そこで目にしたのは、報道陣の姿だった。
渡辺達子さん
「警察学校に行ったら、もうマスコミの方が脚立組んで。何でここにいるん?って。ここも記事にする必要あるん?とか。ものすごいクエスチョンマークは飛びましたよね」
DNA型の採取が終わり、達子さんはすぐにでも美希子さんに伝えたい言葉があった。しかし、どこに安置されているかさえ、わからなかったという。
渡辺達子さん
「『私いま鑑定してもらうようにDNA採ったから、もうちょっと待っとり。もうちょっと待ってたら迎えに来るからね』ってあの子に言ってやりたかった」
鑑定結果は約1週間後に出た。達子さんたち家族は、ようやく美希子さんと対面した。
渡辺達子さん
「あの子に出会ったとき、夫は『骨格が美希子や』って言ったんですよね。この人(兄の勇さん)は『むごい』と。私は『隠さなあかん』と思ったんですよ。かわいかったあの子を親戚の人とか友達に、この姿を見せるわけにはいかんと思った途端、隠さなあかんと思ったんですよね。これが最初に美希子に会ったときでしたね」














