1990年代はハロウィーンイベントが定番化?

1990年代に入ると、夏休みとクリスマスのはざま、大きなイベントがなかった秋にお客を呼ぶためのイベントとしてハロウィーンの仮装大会というのがだんだんと広まっていったようで、デパートなどの商業施設や商店街などいろいろなところで行われた仮装大会の映像が残っています。

93年の横浜でのハロウィーンイベントの様子です。まだ仮装しているのは子どもたちが多く、コスチュームも手作り感に溢れるかわいらしさですね。仮装をした子どもたちにはお菓子が配られていました。こういった子どもたちの仮装は、いまや街中や商店街などで行われる定番イベントとなったのではないでしょうか。
こちらは91年の埼玉県大宮でのハロウィーンイベントの様子。当時、さいたま新都心の開発を盛り上げるために開催されたイベントだったようです。参加している人は、バラエティグッズとして売られているコスチュームを利用している人が多いようでした。

しかし、1997年に始まった東京ディズニーランドでのハロウィーンイベント、川崎の街で行われるカワサキハロウィンが現在のハロウィーンの一般化に大きく寄与したのではないでしょうか。

現在でも東京ディズニーリゾートのハロウィーンイベントは1か月以上の期間開催され、来園者は仮装も楽しみ、大人気のイベントとなっています。カワサキハロウィンは2019年を最後に終了してしまいましたが、参加者の手の込んだ仮装が話題となり、年々取材も増え、多いときにはパレードの参加者が3000人、沿道には12万人もの見物客が集まる大規模イベントになりました。

カワサキハロウィンの様子です。子どもたちもたくさん参加していますが、メインの参加者は大人。このころから日本のハロウィーンは子どもがお菓子をねだるイベントではなく、大人が楽しむものに変化していったのかもしれません。
こちらもカワサキハロウィンの様子。年々コスチュームが手の込んだものへと進化していき、どんどんと人気イベントへとなっていきました。