地震や豪雨などの災害で道路が寸断され、行き来することができなくなった集落「孤立集落」を救うため、消防のヘリやバギーを駆使した訓練が、このほど、鳥取県湯梨浜町で行われました。

まず到着したのは、水陸両用バギーを積んだ消防車両。

孤立集落の中の様子がわからないので、情報収集のため早く集落に入ることを目指します。

ドローンは、到着するとすぐにフライトし、取り残され、助けを求めている人がいないか調べます。

今回の訓練には、中部消防や航空隊から18人が参加しました。

水陸両用バギーは、道を塞いでいる倒木に出くわすとチェンソーで切断して、集落へと続く道を確保しました。

消防防災ヘリも、空から情報収集に加わり、助けを求めている人を見つけると、隊員をロープで降ろして救助に向かいました。

詳しい訓練想定は、明かされていませんでしたが、参加した隊員らは、集落内で助けを求めている人などを的確に見つけ出し、安全な場所へと救助しました。

湯梨浜消防署 山本耕二署長「防災ヘリ、ドローンによる空からの情報収集、それとバギーを使用した陸上隊との空と陸での情報交換、連携によって、いかに速やかに救出できるかをポイントとして今日の訓練を実施しました。」

バギー、ヘリ、ドローンと様々な方法で集めた情報は、共通の無線周波数を使うことなどで共有・統合され、一体となった迅速な救助につなげます。