■MLB ワールドシリーズ第4戦 ドジャース2-6ブルージェイズ(日本時間29日、ドジャー・スタジアム)

ドジャースはワールドシリーズ(WS)第4戦で逆転負け。前日は延長18回、6時間39分の歴史的死闘を制したが、この日はブルージェイズに完敗で、対戦成績は2勝2敗の五分に。

試合後、ドジャースのロバーツ監督(53)は会見で「素晴らしいシリーズになるとは分かっていた」とブルージェイズの粘り強さを実感。

自チームの打線について「まだリズムはつかめていない。イニング、ゲームによって、流れが途切れてしまう。みんな必死に戦っているけど、ポストシーズンではどのチームもベストの状態でぶつかってくるからね」と話し、この日2得点に終わった打線の奮起を促した。

大谷翔平(31)は本拠地ではここまで2試合で異次元の活躍。リーグ優勝決定シリーズ第4戦(18日)では3ホーマー&投手として10奪三振の快投をみせ、前日は2本塁打&2本の二塁打で、WS119年ぶりの4長打、延長18回の死闘で1試合9出塁のPO新記録をマークした。

“WS初登板”に臨んだこの日は、6回0/3、93球を投げて、被安打6(1本塁打)の4失点。WS初登板で敗戦投手となり、打撃では3打数無安打(1四球)で7試合ぶりのノーヒットに。

記者から「今夜は少し“人間らしい夜”でした。そういう姿を見るのは不思議な気がしますか?」の質問に「彼も人間だからね。ただ、投手としてもかなりのエネルギーを使っていたのは確かだ」と返答。とりわけ大谷が特別なことを期待されることに対して「本人はプレッシャーとは感じていないと思う。むしろ、それが彼自身の普通なんだろう。ファンもチームも、偉大な選手には特別な瞬間を求めてしまうものだ。少し不公平かもしれないけどね」とスターであるが故の期待の大きさに指揮官なりの思いを語った。