なぜグリコスなのか?

塩釜市秘書広報課 川口正隆広報係長:
「私もグリコスと言っていました。全国でも言っていると思っていたんですが、どうやら塩釜市だけと知りまして…。調べたところ、戦後、塩釜市では練り製品が盛んで、それを作る原料としてグルコースというブドウ糖を使っていたということで、子どもたちはおやつとしてグルコースをなめていたのが由来と聞いています」

昭和20年代の塩釜市(提供:塩釜市)

ブドウ糖のグルコース。塩釜市では、戦後間もないころ、ヤミ市と呼ばれる青空市場が開かれていて、そこでも売られていたといいます。このグルコースが「グリコス」なったというのが有力な説となっています。かつては、かまぼこなどの練り製品にも使われていたということで、笹かまぼこ製造販売の「武田の笹かまぼこ」にも取材しました。社長の武田武士さんは塩釜市出身、やはり幼い頃からグーは「グリコス」だったとのこと。現在、笹かまぼこにグルコースは使われておらず、魚本来のおいしさで作られています。

武田の笹かまぼこ 武田武士社長:
「グルコースは、かまぼこの照りを出すため使われていたと聞いたことがありますが、弊社のかまぼこにはグルコースは使われておりません。(Qグリコスの由来にかまぼこが関わっていることは?)地元愛が感じられてうれしいなと思います。かまぼこはお魚のお肉の塊、タンパク質の塊なので、食べて元気にグリコス!と前に進んでほしいと思います」

また、ほかにも北海道ではじゃんげんのグーを「グスベリ」と呼ぶ地域があるそうです。