「漁業の担い手」を育てる場であった水産高校が、いま大きな変革期を迎えている。長崎市の長崎鶴洋高校では、従来の漁業の枠を超え、洋上風力発電やドローンといった「海洋産業」全体を支える人材育成に舵を切った。深刻化する担い手不足や海洋環境問題に対応するため、生徒たちはユニークな研究や最先端技術の学びに挑んでいる。
漁業の担い手不足から「海洋産業のオールラウンダー」へ
全国の水産高校では、生徒が主体的に課題を発見し調査・研究する「課題研究」がカリキュラムに組み込まれている。これは、水産や海洋に関する課題を、合理的かつ創造的に解決する能力を養うことが目的である。

ことし10月、長崎鶴洋高校で行われた発表会。今年度、長崎鶴洋高校水産科の3年生は4班に分かれ、現場が抱える具体的な問題に実証的なアプローチを行う「課題研究」に取り組んだ。














