なぜ冬場に静電気は起こりやすいのか?

岩下さん
「どうしても乾燥したり、気温が低くなったりする。湿度が低いと、静電気が空気中に逃げることができなくなりますので、その分ため込みやすくなります。湿度は50%以上くらいはあったほうがいいですね」
水は電気が流れやすい性質を持つため、湿度が高いと自然に放電されるのに対し、乾燥する今は、非常にたまりやすくなるんです。

再び実験。装置のスイッチをオフにします。
岩下さん
「しばらく置いておくと、大丈夫ですね」
奥野アナ
「ホントですか?」
球に手を近づけると・・・バチ!
岩下さん
「というように、冬の時期はなかなか放電しないので、こまめに電気を逃がす対策が必要」

今すぐできる対策その1、お部屋の加湿。その2、肌の保湿。
岩下さん
「汗ばんだりすると、静電気がたまらずそこから逃げるので、手がぬれている状態では静電気が発生しない。要するに湿度を高めることが大事」
また、電気を通しやす物に触れる前に壁を触って、ゆっくり放電させる。金属の鍵やボールペンで一度触って放電させるのも、効果的だと言います。
ドアノブなどは指先ではなく、グーやパーで触る、触れる面積を大きくすることで良いともされます。
奥野アナ
「そして、もう一つの原因は、重ね着による摩擦です」
岩下さん
「素材の組み合わせがあるんですね。」
マイナスにアクリル、ポリエステル。プラスにウールなどありますが、服の素材はプラスを帯びやすいもの、マイナスを帯びやすいものがあるんです。
例えば・・・
ポリエステルのスカート(-)&ナイロンのストッキング(+)
→静電気が発生しやすい
同じナイロンのストッキング(+)でも、スカートをナイロン(+)にするだけで、静電気が起きにくくなります。服の組み合わせや、ちょっとした工夫で、やっかいな静電気対策をしたいものです。