宮城県内では、連日、クマの出没が相次いでいます。
こうした中、住宅地にクマが出没したことを想定した訓練が、28日に大和町で行われました。

大和町の職員:
「大和町まほろばホールの敷地、南西側にクマ1頭がとどまっている状況」

宮城県大和町で行われた訓練は、住宅が立ち並ぶ町中心部にクマ1頭が出没したという想定で、警察や県内の市町村の担当者らおよそ110人が参加しました。

訓練では、県の職員がクマに扮し、通報を受けた町の職員が警察官とともに現場にかけつけ、対応を協議しました。

その結果、周辺に山林などがなくクマを追い払うことができないとして、人身被害を防ぐため緊急銃猟を実施することを決め、駆除するまでの手順を確認しました。

緊急銃猟は、市町村の判断で住宅地で猟銃を使用して駆除できるもので、2025年9月に施行されました。

県自然保護課 砂金義徳課長:
「(緊急銃猟は)手順を追って確実に安全を確保した上で対応が必要。手順の確認や実際の行動を改めて確認できたことが良かった」

県によりますと、2025年度のクマの目撃情報は、27日現在、1618件に上っていて、人身被害も4件発生しています。














