H3ロケット7号機が26日午前9時に種子島宇宙センターから打ち上げられ、打ち上げは成功しました。
26日、鹿児島県の種子島は天候に恵まれ、H3ロケット7号機は、午前9時0分15秒に種子島宇宙センターから打ち上げられました。
打ち上げからおよそ14分後、搭載した新型宇宙ステーション補給機「HTV-X」を予定の軌道に投入し、打ち上げは成功しました。
H3ロケットは、去年2月の2号機打ち上げ以降、これで5機連続の打ち上げ成功です。
種子島宇宙センターが見える南種子町の高台の公園では、多くの人が打ち上げを見守りました。
(観客・福島県から)「音もすごくて、すごかったね」
(観客・愛知県から「やっぱり何回見ても、打ち上げは素晴らしい。迫力がある」
H3は、これまでメインエンジンと補助ブースター2基を使って打ち上げてきましたが、過去最も重い、およそ16トンの「HTVーX」を打ち上げるため、今回は補助ブースターを4基に増やした新たな形態で打ち上げられました。
(JAXA有田誠H3プロジェクトマネージャ)「より重い、より数の多い衛星を一度に運ぶという意味では、かなりの武器を手に入れた」
「HTVーX」は、2020年で運用を終えた補給機「こうのとり」の後継機で、国際宇宙ステーションで使う実験装置や宇宙飛行士の生活物資を届けます。
順調に行けば、今月30日未明に高度約400キロの国際宇宙ステーションに接続できる予定です。
国際宇宙ステーションに滞在する宇宙飛行士・油井亀美也さんは、Xの投稿で、「無事に軌道投入されましたね! H3の打上げに関わってくださった皆さま、 お疲れ様でした! HTV-Xの運用に関わっている皆さま、 忙しい日々が続きますが、よろしくお願いいたします! 私も皆さんの期待に添える様に、しっかりロボットアームで掴みます!」と書き込みました。
JAXA「HTV-X」は順調に飛行 ISSへの結合完了は30日夜
JAXAは26日午後1時の発表で、HTV-Xが、通信と姿勢を確認し、国際宇宙ステーション(ISS)到着に向け、順調に飛行していると明らかにしました。その上で、10月30日にISSに到着し、ロボットアームによる把持が30日午前0時50分ごろ、ISSへの結合完了が30日夜の予定としています。
HTV-Xは、物資の補給を終えたあとも宇宙空間に留まり、探査技術の取得に向けた実験などに活用されます。
得られたデータは、月面での宇宙飛行士の長期滞在を目指すアメリカのアルテミス計画にも役立てられる予定です。














