各地で相次ぐクマ被害 北海道では初の「緊急銃猟」を発動

自宅の庭にいた人もクマに襲われています。富山県立山町では、庭の木を剪定していた70代の女性がクマに襲われました。女性はクマにひっかかれ顔面を裂傷。顔の骨も折っていて重傷です。

通報した人
「そこにふらふらと(女性が)歩いていたので、『危ないよ、家に入られ』と言おうと思ったら、もう襲われた後だったみたいで、千鳥足でふらふらだったので。顔を手で押さえていて、血がボタボタだった」

直前には、近くの民家の裏庭でも成獣のクマ2頭が目撃されていました。

クマを目撃した人
「12時だから天気もいいし大丈夫だろうと思って出た。本当にびっくりした。ぞっとしますね、本当に大きかったので。さすがに散歩できないですね、怖くて」

山形県小国町ではクマが獲物を襲う瞬間が撮影されました。21日未明、クマが金網を破って鳥小屋に侵入。素早い動きで次々とヒナドリに襲い掛かっています。真後ろにいる獲物の動きにも、すぐに反応し…。襲われたのは山形県のブランド地鶏「やまがた地鶏」。36羽のうち34羽が食べられました。町内では23日にも別の鳥小屋が襲われていて、あわせて200羽近いブランド地鶏が被害に遭いました。

報告
「午後2時36分、大きな銃声が鳴りました」

ヒグマの出没が相次ぐ札幌市の公園です。24日午後0時半ごろ、再びヒグマが目撃されました。

札幌市は「市民に緊急の危険があり、銃猟以外に危険を排除できない」として、自治体の判断でハンターが発砲できる「緊急銃猟」を発動。ヒグマ2頭が駆除されました。緊急銃猟による駆除は、北海道で初めてです。

秋は冬眠に向けてクマが活発に活動する時期。これまで以上の注意が必要になっています。