海鮮丼やラーメンなど約80店舗が大集結している「大北海道展」が22日から始まりました。ただ、ある海産物の価格が高騰し、飲食店からは悲鳴が出ています。

■海鮮丼にも影響 ホタテ不漁で「1枚減らしてホタテじゃないもので…」

22日から、新宿髙島屋で始まった「大北海道展」には、約80店舗の北海道グルメが大集結しています。

女性のお目当ては…

60代女性
「この『いっぴんの十勝の豚丼』をぜひ食べたくて来ました。おいしかったです」

北海道産四元豚を使った豚丼。やわらかくて、脂のりがいいお肉を甘辛い専用のタレで焼いた逸品です。

そんな魅力的なグルメが並ぶ中、北海道といえば、やっぱり海の幸。ところが、海鮮丼を販売する店はある悩みを抱えていました。

おたる蝦夷屋 山本一彦 店主
「本当はホタテを2枚3枚乗せたいけど、1枚減らしてホタテじゃないもので対応しようかとか。(仕入れ値は)2割から、サイズによっては3割くらい上がっています」

ホタテの不漁による価格高騰は北海道以外にも…

10月、青森県・むつ市漁協が行った調査では、養殖ホタテ203枚のうち、生きていたのは、わずか4枚のみ。猛暑による海水温の上昇が原因とみられています。

むつ市漁協 西村邦男 代表監事
「来年も再来年も高水温が続くとなれば、陸奥湾のホタテ産業は終わりかと思います」