大学生の経済状況は

大学生の生活状況は今、苦境に立たされています。全国30大学の生協が行った調査によりますと、大学生の収入は「仕送り」と「アルバイト」が増加し、金額は10年間で9560円増えています。一方、支出は、主に食費や住宅費などがかさみ、10年間で1万3510円増加。支出の増加額の方が大きくなっています。また、下宿生に、生活費の中で節約・工夫したい費目を聞いたところ、7割以上の学生が「外食費を含む食費」と答えています。
では、学生たちはどんな工夫をしているのでしょうか?

学生(兵庫県出身)
「外食は減らすようにしています。親からの仕送りも食事代とか区分しながら生活しています」
学生(高知県出身)
「同じ野菜でも安い日に買ったり、惣菜も半額の時間帯に買う工夫をしています」学生(宮崎県出身)
「ほんとにお金ないときは、1キロくらいのパスタを200円くらいで買って、300円くらいのパスタソースを買って、昼食ランチは1週間ずっとそれを食べ続けたりします」
学生(福岡県出身)
「服とか自分の本当に好きなものだけ買って無駄遣いしない」
学生(奈良県出身)
「すぐ電気消すとか簡単なことはやっています」
学生(埼玉県出身)
「暗くなったら電気をなるべく使わないよう早めに寝るとか」

大学生たちが日常生活の中で悩んでいることや気にかかっていることについて聞いたアンケートをみると、授業や就職の悩みではなく、「生活費やお金のこと」で悩んでいる学生が多いことが分かります。学生たちが生活のことで悩むのではなく、将来について考えられる、そんな施策が望まれます。