アサヒグループホールディングスに対するサイバー攻撃によるシステム障害が発生してから、3週間以上が経ちました。
未だ復旧のめどはたっておらず、影響はお歳暮商戦にまで、広がっています。
お歳暮商戦”酒離れ”を懸念

溝口酒店 木付雅之 店長
「2週間前は2~3日分しか在庫がなかった分がぼちぼち補充されてるんですけども、ちょっとギリギリのラインでやっている感じですね」

福岡市西区の酒店です。
9月末に発生したサイバー攻撃によるシステム障害で、アサヒグループの商品が希望通り届かない状況が続いています。
溝口酒店 木付雅之 店長
「(入荷は)注文した割合を10とすれば、だいたい8か9ぐらいですね。問屋さんの方も大変のようで、無理して出してもらっているような感じみたいですね。これからギフトシーズンになってきて、酒の消費量が増えていきますので、このままの状況が続くとちょっと心配ですね」

木付さんが心配していたのは、これからシーズンを迎えるお歳暮。
溝口酒店では、例年、約100件のお歳暮を受注しています。
その9割がアサヒ関連の注文ですが、アサヒビールはシステム障害の影響でお歳暮商品を「スーパードライ」のみに限定しているため、お酒離れにつながらないか不安を感じています。
溝口酒店 木付雅之 店長
「ビールをやめてお菓子にしようかとか、私たちとしてはもうちょっと困った状況になってしまいますね。特にお歳暮シーズンは一年で一番忙しい時期でもありますし」

また、お歳暮を受注してもアサヒビールが確実に入荷できる保証はないということで、日本酒や焼酎などの代替案も模索しています。
溝口酒店 木付雅之 店長
「アサヒビールという大きな会社なので、1~2週間もあれば復旧するんだろうなって安易な考えでしたけど、まさかここまで長引いて、まだ先も見通せない状況だとは思わなかったですね」