「花園に行って歴史を変えたい」7年ぶりの栄冠掴み 再び聖地へ

ジャンパーを務めるのは188cm、県内一の長身、渡邊陽輝 選手。春季大会では3試合でマイボールラインアウトの成功率95%の安定感をみせ、圧倒的な高さを活かして確実にボールを掴み取り、モールで一気に押し込みます。

青森北高校3年 渡邊陽輝 選手(FL)
「三農恵拓も青森山田もモールの対策をしてくるので、その対策をいかにかいくぐって越えられたら勝利に近づく」

バックス陣も縦への突破力を持つ選手がそろっています。その中で鍵となるのがスクラムハーフの波田野銀士 選手です。フォワード陣による密集からの的確なパスまわしに加え、チャンスがあれば自らが拾ってトライラインへ。春季大会決勝では、青森山田を相手に2トライを決め、存在感を放ちました。

青森北高校3年 波田野銀士 選手(SH)
「相手が嫌がるプレーをしたい。どんどん短い距離でもいいので、地道に縦へ攻めていきます」

その上でチームの根底にあるのが、ディフェンスへの意識です。練習の7割をディフェンスの強化にあてていてチームのアイデンティティでもあります。

青森北高校3年 沼田晃成 主将(HO)
「一人一人が前に出てタックルできて、その部分で圧倒してアタックにも流れを持ってこれるので、ディフェンスはとても強み」

花園予選準決勝では6年連続で三本木農業恵拓との顔合わせとなります。2024年は涙をのみましたが、その悔しさを糧に、準決勝ではずみをつけ、悲願の頂点を狙います。

青森北高校3年 波田野銀士 選手(SH)
「1・2年生で負けてきたので、今年勝って行きたいですね…。花園に!」

青森北高校3年 渡邊陽輝 選手(FL)
「青森県でてっぺんとりたいです」

青森北高校3年 沼田晃成 主将(HO)
「今年は絶対に決勝に行って優勝して、花園に行って歴史を変えたい」

花園での最高成績はベスト8。
その舞台をどこよりも知る青森北は7年ぶりの栄冠を掴み、再び聖地でその名前を轟かせます。