“新米価格”が過去最高値に。22日、横浜市にある「スーパーセルシオ和田町店」では千葉県産コシヒカリの新米が4699円(5キロ / 本体価格)で販売していました。

先月(9月25日)と比べると388円の値上がりです。その他、どの銘柄も200円以上の値上がりです。

“新米価格”が過去最高値

スーパーセルシオ和田町店 久保田浩二さん
「なかなか今後下がるという見込みも見えない状況にはなっています」

農林水産省は、今年採れた新米の業者間の平均取引価格について、9月分は玄米60キロ当たり3万6895円になったと発表。

去年と比べると約1万4000円も高く、過去最高値を更新しました。

“農水のスペシャリスト” コメの今後は

今後、手腕が試されることになるのが新大臣です。

小泉進次郎 元農水大臣(22日)
「全く心配しておりません。どうぞ鈴木新大臣らしくやってください

“コメ担当大臣”と言われた小泉進次郎氏から引き継いだ43歳の鈴木憲和新農林水産大臣です。

鈴木新大臣は今年6月、米の価格高騰についてこんな発言をしていました。

鈴木憲和氏(6月)
「こういう事態のときに本来国がやるべきことは、備蓄米を放出すべきことではなくて、お米券を配るということでもいい、現金給付でもいい、そうしたことをしないで備蓄米の放出に踏み切っている今の農政に、私は疑問を覚えざるを得ません

井上キャスター:
鈴木新大臣は“農水のスペシャリスト”とも言われています。しかしお米はすぐに増産できるものではないので、中長期的なマーケットメカニズムをどうするかということを政府に決めてもらわないといけません。大臣が変わるたびに(メカニズムが)行ったり来たりするのは困ります。

出水麻衣キャスター:
備蓄米は小泉元農水大臣のときにかなりの量を放出したため、残り少ない状況となっています。

今後、放出できないとなると、現金給付になるのか、どう調整するのでしょうか。

井上キャスター:
鈴木憲和新農水大臣は22日、備蓄米について「足りないときはしっかり出す。足りていれば出さないのが基本」、増産については「需要に応じた生産が原理原則。増産し続けることは現実的に難しい」と話しています。