「『もの』を運べば6万円の報酬」SNSで知り合った「ケンジ」から持ち掛けられた犯行

強盗事件が起きた貴金属店(北九州・小倉北区)

判決によると、内野被告は6月5日午後7時40分ごろからの約10分間、福岡市中央区の天神中央公園にある男性用トイレで共犯者らが北九州市小倉北区内の貴金属店で強奪した18金ネックレス22点(時価合計約3203万6800円相当)が入ったリュックサックを回収し、犯罪収益等を隠匿した。

検察側の冒頭陳述などによると内野被告は数日前、SNSを通じて知り合った「ケンジ」と名乗る氏名不詳者から「携帯電話機を運べば相応の報酬を支払う」と持ち掛けられ、金欲しさにこれを承諾。
事件当日、「ケンジ」を名乗る者から電話で「『もの』を運べば6万円の報酬を支払う」と言われた。

内野被告は天神中央公園の地下駐車場に車を止め、公園内で喫煙していたところ、「ケンジ」を名乗る者から電話で運ぶものがネックレスであることを教えられた。

さらに「警察官から職務質問を受けて中身を見られたら『やばい』」と言われ、一連の会話を通じて運搬対象物が窃盗、強盗等の犯罪行為によって得た貴金属であることを認識したという。