長野県平谷村の人気施設が休止しました。
いったい「なぜ」なんでしょうか?

平谷村の「ひまわりの湯」。泉質が自慢の温泉です。

(レポート)
「平谷村の温泉施設ですが露天風呂に行ってみると一面にマットが敷かれ営業時間中ですが入ることができなくなっています」

自然の石を配した人気の庭園露天風呂ですが、今月5日から休止しています。

(信州平谷温泉・高見英章支配人)
「今の経済の中で灯油代や電気代といった水道光熱費の高騰というところがやはり大きく要因のひとつ」

2022年に入ってから灯油や電気代などの光熱費が軒並み高騰。

電気代は月に50万円ほど増えていて、2023年4月からはさらに上がり、2021年の倍になる見込みです。

また、1日におよそ1400リットルを使うという灯油は、前の年から1リットルあたり16円値上がりしたということです。

「(全体の)半分の700リットルを露天風呂が使うので露天風呂を営業するというのは非常に厳しいという判断になっている」

施設は2022年4月、入浴料を大人600円から800円に値上げするなど、経営改善に着手。

日帰り入浴者数は前年の12万人から13万5000人に増えたものの、光熱費の高騰が経営を直撃し、2022年9月期の決算は1400万円余り(1426万円)の赤字となりました。

そのため、今週から灯油代の半分を占める露天風呂の休止を余儀なくされました。

(利用者)
「やっぱりいつも入っているから残念だよね大風呂だけになっちゃうから」
「ここの露天風呂はすごく広くて気持ちもいいのでやっぱり残念です、全般的にいま値上げしているのでしょうがいなと思うが2時間くらいかけて入りに来ているので寂しいですね」

(信州平谷温泉・高見英章支配人)

「露天風呂の休止は私自身考えられないというくらい大事なものだと思っていたが休止せざるを得ない状況、この信州平谷温泉は一つの非常に大きな資源だと思うのでこれを生かしていくために従業員一同努力していきたい」

露天風呂の休止は2023年3月末までの予定です。