「頑張りが認められた」。実の娘に性的暴行を加えた父親に求刑通り懲役8年の判決です。

 (福山里帆さん)「認めていただいたのが安心してすごくホッとした。力が抜けた感じです」

 判決によりますと、富山県黒部市の元会社役員・大門広治被告(54)は2016年、高校生だった娘の福山里帆さんに抵抗できない状態と知りながら性的暴行を加えました。

 これまでの裁判で大門被告は、性行為は認めたものの起訴内容を否認していました。

 10月21日の判決で富山地裁は「里帆さんの話は被害を体験した者にしか語りえず、強く信用ができる」としたうえで、里帆さんが当時「抵抗不能な状態だった」と認定。大門被告に求刑通り、懲役8年の判決を言い渡しました。

 判決を受けて里帆さんは…

 (福山里帆さん)「自分が頑張ったことを社会や裁判官が認めてくれたと感じました。(被害を受けた当時の自分に)やっぱり悪くなかったよって、よく頑張ったねって声をかけてあげたいです」