国勢調査の調査員を装って鳥取市内の男性の家を訪ね、調査票を持ち去った男がいたことが判り、鳥取市や県は、いわゆる「かたり調査」事案だとして注意を呼び掛けています。
鳥取市によりますと、かたり調査事案が起きたのは今月6日か7日の午前中のことで、鳥取市内の男性の家を30歳くらいの男性が訪ね、「国勢調査の件で訪問した。回答がまだであれば調査票を預かります」と告げました。
被害男性が、提出用封筒に入れ封をしていた記入済みの調査票を差し出すと、ニセ調査員の男は受け取ってそのまま帰っていきました。
国勢調査の正規の調査員が今月19日に被害男性の家を訪ねた際、既に提出したとの話があったことから、今回のかたり調査が判明しました。
調査票に記入した事項以外の、例えば銀行口座といった情報は漏えいしておらず、金品の要求や盗難なども発生していないということです。
ニセ調査員の男は身長170センチくらいの中肉中背で、黒いズボンに白いシャツを着ていました。
鳥取市はホームページで市民に注意喚起するとともに、今回のような事案がほかにもないか、調査員に報告を求めています。
なお、国勢調査の調査員は、必ず顔写真入りの調査員証と青色手提げ袋を持っています。