鹿児島市と薩摩川内市にまたがる八重山周辺で計画されている風力発電建設についてです。住民らはきょう20日下鶴市長あてに、事業者に対し、追加の住民説明会の開催を要請するよう求めました。

申し入れを行ったのは、住民らでつくる「八重山こいやまを守る会」です。

鹿児島市郡山町と薩摩川内市入来町にまたがる八重山とその周辺では、東京の企業を親会社とする合同会社が、風力発電用の風車8基の建設を計画していて、2029年の運転開始を予定しています。

県は現在、鹿児島市と薩摩川内市に対して、事業者が作成した計画書が、県が策定した景観ガイドラインに適合しているかどうかについて、「意見書」を出すよう求めています。

市民グループは、「鹿児島市が意見書をつくるにあたり、住民の意見が十分に反映されていない」として、下鶴市長あてに、事業者に住民説明会の開催を要請するよう求める申し入れを行いました。

(八重山こいやまを守る会 谷山亮 共同代表)「景観形成ガイドラインにおいての説明会が、一切行われていないことには憤りを感じる」

市民グループによりますと、市は住民説明会の開催について「検討中」と回答したということです。