広島市西区で起きた道路の大規模陥没事故で、市は18日、5回目の説明会を開きました。その際、事故後はじめて、工事現場が公開されました。
去年9月、広島市が発注した下水道の工事中に、道路が東西約40メートル・南北約30メートルにわたって陥没した事故。19棟の建物が被害を受け、現在も11世帯20人が仮住まいでの生活を続けています。
これまでの調査で、陥没は掘削に使われていた「シールドマシン」内部に、何らかの理由で大量の土砂や水が流れ込んだことが原因とみられることが分かっています。
18日に開かれた5回目の住民説明会では、地盤沈下の対策工事が完了した7月以降も、場所によっては半月で2mmほどの地盤沈下が続いていることが明らかになりました。市と工事を受注した共同企業体は、専門家を交えた調査と検討に取り組む方針です。
また、今回は、事故後初めて工事現場が公開され、住民たちは工事の説明を受けながら、新設された下水管の様子などを見学していました。
広島市下水道局 松田英士建設担当課長
「下水道管の本復旧が終わりまして、次のステップに切り替わるタイミングで、ぜひとも皆さんに一度見ていただき、工事の進捗具合を知っていただきたいという思いで公開させていただいた」
陥没現場近くに住む町内会長 金岡峰夫さん
「下水道が切り替わったから良かった。原因究明のための工事の前提ができたというところじゃないかと思います」
市は今後、シールドマシン内部の調査をおこなうために、周囲の土を凍結させる工事を行うとしています。
 
   中国放送
          中国放送
           
   
  













