宮城県色麻町で、生産量が少なく市場には出回らない伝統野菜「高城(たかぎ)ごぼう」の収穫が、20日から始まりました。

伝統野菜の「高城ごぼう」、栽培されている宮城県色麻町の高城地区が名前の由来です。

地元の農事組合法人「下高城ふぁあむ」が、約80aの畑で栽培しています。2025年は、20日が初めての収穫で専用の器具を取り付けたトラクターで土を掘り起こしていきました。

高城ごぼうは、この地区で1970年代に盛んに栽培されていましたが、生産者の高齢化などに伴い一時途絶えました。組合法人が、2008年に復活させ生産を続けています。

農事組合法人下高城ふぁあむ 早坂成弘代表理事:
「夏場の高温や水不足でゴボウの収穫は心配していたが、実際掘ってみて大変いい品質のゴボウに育っていた。きんぴらごぼうやトン汁に使ってもどれも香りがいいのでおいしくなる」

豊かな香りと柔らかい食感が特徴の高城ごぼう。生産量が非常に少なく、市場に出回らないということです。2025年は、例年と同じ8tから10tほどの収穫が見込まれていて、10月26日に開かれる直売会や町の秋まつりなどで販売されます。