2025年7月から10月にかけて、仙台市内の女性が、警視庁の警察官を名乗る男から金と現金合わせて約3億6000万円をだまし取られました。
県内で起きた特殊詐欺事件の被害額としては過去最高で、警察が男の行方を追っています。

被害にあったのは、仙台市太白区に住む無職の70代女性です。

警察によりますと、2025年7月5日、女性の自宅にNTTを騙る自動音声電話があり、その後、警視庁の警察官を名乗る男につながりました。

警察官を名乗る男:
「あなた名義の携帯電話が犯罪に使われている。あなたが犯罪に関わっていないか確認するため全財産を調査する」

話を信じた女性は、男の指示に従い、7月中旬から10月8日までの間、8回にわたり金約18.6キロ=時価3億4800万円相当を仙台市太白区内の駅のコインロッカーに入れました。
その後、さらに…

警察官を名乗る男:
「口座に入っている金を調査する」

女性は、10月10日から16日までの間に、現金合わせて約1040万円を指定された口座に振り込みました。

別の事件の捜査の過程で被害が発覚したもので、女性は男から口止めされ「従わないと逮捕されると思った」と話しているということです。

県内で発生した特殊詐欺事件の被害額としては過去最高で警察が捜査しています。