鹿児島市のパチンコ店「モリナガ」の社長らが、7月の参院選で、自民党の候補者に投票する見返りに、従業員らに現金を渡す約束をした買収事件で、略式起訴されていた幹部や店長ら10人が罰金の略式命令を受けました。
公職選挙法違反の買収の罪で略式命令を受けたのは、パチンコ店「モリナガ」の幹部と店長らあわせて10人です。
起訴状によりますと、10人は、7月の参院選で、自民党の比例代表で立候補した阿部恭久氏を当選させるため、投票の見返りとして従業員に現金3000円から4000円を支払う約束をしたとされています。
鹿児島区検は、先月、10人を略式起訴していて、鹿児島簡易裁判所は17日までに、モリナガの幹部社員2人に罰金30万円、店長や従業員にそれぞれ罰金10万円から20万円の略式命令を出しました。
なお、「モリナガ」と「デルパラ」の社長で韓国籍の李昌範被告は、公職選挙法違反の買収の罪で起訴されています。