石川県の人口の推移と将来の推計人口は、今年は109万人あまりですが、25年後の2050年の推計人口は89万6000人と、20万人近く減少すると予想されています。
人口減少に歯止めをかけるため、部局を横断して検討する会議が16日、県庁で初めて開かれました。
この会議は少子化の現状と課題、対策を各部局で共有し、一体で取り組むため開かれました。
県内では1人の女性が一生の間に生む子どもの数の平均=合計特殊出生率は2024年、1.23と全国平均の1.15を上回ったものの、過去最低を記録しました。
「未婚化」が一つの要因ですが、2020年の調査では県内の35歳から39歳の男性のおよそ3人に1人、女性はおよそ4人に1人が結婚していませんでした。
このため県では、10月から「縁結びマッチング」システムにAIを活用した性格診断を導入。また、共働き世帯での男性の家事・育児時間は石川県が全国で最も少ない週平均で36分だったことから、男性の育児休業の取得促進に向けた施策に力を入れています。
石川県・馳浩知事「(人口減少は)経済の縮小、活力の低減、小中高の学級減となったら統廃合となっていく。子どもの声が町に聞こえなくなったら活力が失われていくと思っている」
県では今後、ワーキンググループで対策を検討し、2025年度の予算に反映させる方針です。