今年デビュー20周年を迎えたロックバンドRADWIMPSの野田洋次郎&武田祐介が10月12日放送の「日曜日の初耳学」に出演。主題歌・劇中音楽を手掛けた映画『君の名は。』(2016年)をはじめ、楽曲制作の裏側をたっぷり語った。中でも野田が打ち明けた東日本大震災への思い、そしてそれを行動に移したエピソードに視聴者からも感謝や賞賛の声が続々。野田が涙を流しながら特別なピアノに座る映像にも、感動の声が上がった。

■60曲超作曲の原動力は「好きな人を喜ばせたい」だった

「すごく緊張してます。(バラエティ番組には)あまり慣れていないので…」と緊張の面持ちで林修のインタビューに臨んだ2人がまず語ったのは、RADWIMPSの名を一躍世界に轟かせた映画『君の名は。』新海誠監督とのエピソード。

『君の名は。』では主題歌・劇伴を含め合計26の楽曲を制作したが、野田は「ボツを入れたら60~70曲作った」と驚きのエピソードを告白。さらに「あんなにお優しい新海誠監督は映画に関してはとってもドライで。メールの最初の4行でものすごくほめてくださるんですけど、その後でなぜボツなのかを18行くらいかけて…。“人へのものの断り方”っていう著書にできるくらい、参考にすべき断り方、ボツり方な気がします」と独特の表現で、新海監督の人を傷つけない気遣いあふれるメール文面の印象を明かした。

劇中音楽の制作期間中は映像を見ることなく、新海監督のリクエストだけが頼りだったというが、野田は「僕らが単純に新海誠さんという人にほれ込んでいるというのもあるので。“好きな人を喜ばせたい”という気持ちもあって」と、新海監督が言葉で伝える世界観だけですべての楽曲を作り上げた。初号試写を見て「やったねって言いました。誰かの心には確実に10年後20年後まで残る作品が作れたっていう、それはゆるぎなく感じました」と、大きな手ごたえがあったとも語った。