深夜の駐車場で繰り広げられた迷惑な「ドリフト走行」。防犯カメラが、その身勝手な行為をとらえていました。
記者
「ご覧ください、円を描くように何重もタイヤの跡が残っています」
至る所にくっきりと残るタイヤの跡。無残な姿になっているのは栃木県宇都宮市にある大谷資料館の駐車場。大谷資料館といえば、地下に広がる巨大な採掘場跡を見ることができる人気の観光スポットです。いったい何があったのでしょうか?
大谷資料館 大久保恭利 館長
「こちらの防犯カメラに全て写っています」
雨が降る深夜の駐車場。暗闇の中、車のヘッドライトが皓々と光っています。すると…
大谷資料館 大久保恭利 館長
「走りながらクルクル回って、結構スピードを出しながら、ドリフト走行というか」
私有地で何度も何度も繰り返し回り続ける迷惑ドリフトです。さらに、仲間とみられる人物の方向へ車を発進させ、ぶつかりそうになる寸前でドリフト。一歩間違えると事故になりかねない危険な行為。
大谷資料館 大久保恭利 館長
「実際、けがされて事件みたいになると迷惑になるのでやめてほしい」
こうした暴走は15分ほど続きました。
観光客
「迷惑ですよね、一言で言うと」
「観光客も来るので、見た目もちょっと良くないかなと」
大谷資料館 大久保恭利 館長
「本当にきれいにするとなると、擦ったりするだけでは落ちない。舗装はがして新しくやり直す形なので、本当に2~300万はかかってしまうのかなと」
この駐車場は24時間無料で開放しています。そのため、ドリフト以外にも花火をしたり、ゴミを捨てたりする迷惑行為が相次いでいます。
大谷資料館 大久保恭利 館長
「警察には相談しているんですけど、柵を作るとかから始めないといけないのかなと」
こうしたドリフト行為は犯罪になる可能性があります。
山形県山辺町にある公園。ここでも今年4月、ドリフトが原因とみられる被害がでました。
これは被害直後の様子。芝生で覆われていた地面は8の字を描くようにえぐれています。
そして先月、公園内を車で走り、芝の地面を荒らした器物損壊の疑いで22歳の男が逮捕されました。
山辺町産業課農村整備係 高橋直之 係長
「(事件発生)当時は憤りと不安が続いていた。容疑者が確保されて、少しほっとしている」
町は公園に土を入れ、地面を整えましたが、いまも芝生は生えていません。その被害総額はおよそ200万円。
男は容疑を認めていて、町は損害賠償の請求も含めて、今後の対応を検討しているということです。
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