空気の力で呼吸を取り戻す─CPAP治療開始

広島ハートセンター循環器内科医の中村真幸医師が勧めた治療法は「CPAP治療」。マスクを装着して鼻もしくは口から空気を送り込み、気道を広げて、寝ている時の無呼吸を防止する治療法です。

中村医師
「重症の睡眠時無呼吸症候群では最も効果のある治療です。呼吸を止めないことで、酸欠や血圧上昇を防ぎ、体への負担を大きく減らします」

天谷さんがCPAPを受け取ったのは、診断の数日後、説明を受けたとおりにマスクを装着。すると、天谷さんの呼吸を感知した装置から自動で空気が送り込まれてきました。

「きょうからCPAPを装着して、睡眠改善するぞ」と気合とともに眠りにつきました。

治療開始1日目の朝--

元プロ野球選手天谷宗一郎さん「9時間もぐっすり眠れました。体が軽く感じます。これなら、続けて行けそうです」

初日から、効果を実感した天谷さんは、その日からほぼ毎晩欠かさずCPAPを装着して就寝。治療2週間後に、再び治療状況を確認すると-。

天谷さん
「朝のだるさがなくなって、すっと起きられるようになりました。しかも、目覚めが早くなったんです。意外とコンパクトなんで、出張の時も持って行ってます」