「1か月後」数値が示す確かな効果

CPAP治療を始めて1か月。天谷さんの姿は広島ハートセンターにありました。この日は、治療を開始してから初めての定期診察。

CPAP治療では、装置が毎晩の無呼吸の回数や使用時間、マスクの密着度、送気圧の変化などを自動で記録し、そのデータが毎日病院へ送られます。

CPAP治療を始めた患者は、まず1か月後を目安に受診し、その後も月に1度の定期診察で経過を確認していきます。「つけて終わり」ではなく、「一緒に眠りを整えていく」--医師と患者が伴走する治療なのです。

天谷さんも、これまでの経過について中村医師から説明を受けました。

広島ハートセンター循環器内科医中村真幸医師
「しっかり結果が出ていますね。1時間あたりの無呼吸回数は平均5回。治療前の44.9回から大きく改善しています」