万博で数々の要人をもてなした「迎賓館」が初公開されました。

 大屋根リングの外側に立つ迎賓館。万博で各国の要人をもてなした場所で、これまで非公開でしたが、閉幕から2日後の10月15日、初めて内部が公開されました。

 中央部分は大屋根リングをモチーフとしたまるい吹き抜けになっていて、水辺にそよぐ柳が趣を感じさせます。

 裏千家などの「三千家」が週替わりで海外の要人をもてなした茶室では、黄金の屏風を背に、お茶がふるまわれました。

 中にはこんな場所も。

 (記者リポート)「こちらのダイニングルームでは両側に15席がずらりと並んでいて、日本酒のグラスで乾杯したということです」

 広々としたダイニングルームでは各国の要人を迎え入れ、和洋折衷のコース料理や、松花堂弁当などが振る舞われました。大屋根リングとミャクミャクをあしらったデザートも。

 天皇皇后両陛下や秋篠宮ご夫妻も迎賓館で安らぎのひと時を過ごされました。ウクライナのナショナルデーで来日したゼレンスキー大統領夫人も、迎賓館での晩さん会に参加しました。

 (博覧会協会 引原毅儀典長)「内外からの賓客をお迎えする万博会場で最も大切な施設です。日本の美しさを象徴的に表現する施設になっていると思います」

 この迎賓館が今後解体されるかは未定だということです。