手軽に個人間で売買ができるフリマサービス。多くの人が利用する一方で、「購入した商品が偽物だった」「出品した商品をすり替えられた」といったトラブルが後を絶たず、国民生活センターが注意を呼び掛けています。

後悔する前に…実際にあった3つのトラブル事例

【事例1:購入トラブル】
有名メーカーのギター、でもシリアルナンバーがない…

フリマアプリで、商品案内に有名メーカー名が記載されたギターを購入。しかし、届いた商品を確認するとシリアルナンバーが見当たらず、正規品ではないかもしれないと不安に。出品者に確認しても「はっきり正規品とは言っていない」とあいまいな回答が…。どうすればいいのか途方に暮れてしまった。(30歳代男性)

【事例2:出品トラブル】
返品を受け入れたら、ブランドバッグがすり替えられていた

出品したブランドバッグの購入者から「偽物が届いた」と苦情が。身に覚えはなかったが、交渉の末に返品を受け入れることに。しかし、戻ってきたのは、自分が出品したものとは違うバッグで、ブランドの箱もなかった。サイト運営事業者に連絡しても「当事者で話し合って」と言われるばかり…。(20歳代女性)

【事例3:操作ミス】
初めての取引で、誤って出品者に「悪い評価」を…

初めてフリマアプリを利用し、商品を購入。取引自体に問題はなかったのに、操作に不慣れで誤って出品者に低い評価をしてしまった。評価を訂正したくても、サイトのどこから手続きすればいいか分からず困ってしまった。(50歳代女性)

トラブルを避けるための3つのポイント

【買う前に】納得いくまで質問する
「正規品ですか?」「シリアルナンバーの写真を見せてください」など、少しでも疑問があれば必ず質問し、不安を解消してから購入しましょう。出品者の評価も要チェックです。

【出品する時に】証拠をしっかり残す
シリアルナンバーや商品の特徴(傷やロゴ)が分かる写真・動画を撮影しておきましょう。商品説明に「シリアルナンバー:〇〇」と記載したり、「すり替え対策済み」と一言添えるのも有効です。

【発送する時に】追跡可能な方法を選ぶ
「送った」「届かない」というトラブルを防ぐため、配送状況が追跡できる方法で発送するのが安心です。

もし被害に遭ってしまったら

絶対に取引を完了(評価)せず、まずは運営事業者に相談しましょう。 返品された商品がすり替えられていた場合は、偽物の写真など証拠を添えて連絡してください。当事者間で解決しない場合は、一人で抱え込まず、警察や消費生活センター「188(いやや!)」に相談しましょう。