練習が自信へ、最後は「気合と根性」

千葉選手の練習は午前午後と息つく間もなく続きます。

特に苦手なジャンプの反復練習に力を入れています。

「技術だとか筋力だとか使い方だとかが結構、反復することによってだんだん見えてくる感じがするので、そこが追い込んでて楽しいところです。自分の納得の行くまで練習に没頭できる時が一番、スケート楽しいなって思ってますね」

木下スケートアカデミーを統括する濱田美栄コーチは、木平梨花選手らを世界に送り込んだ育成術を持ち、現在もジュニア世界女王の島田麻央選手を指導しています。

その手腕は世界から注目を集めています。

濱田コーチは千葉選手について「コンポーネンツという面ではすごく飛躍した年だったと思いますけど、今まださらによくスケートは良くなってるとは思います」としながらも「体調が悪くなったり、途中で病気があったり、疲れたり、体調面が悪くなるとやはり少し回転不足を取られたりする」と課題を指摘。

「回転不足を絶対取られないように今ある技術の質を磨くということが大事」とアドバイスしています。

そして重圧に打ち勝つ精神力について質問を受けた千葉選手の答えは、意外なものでした。

「最後気持ちの強さかなっていうところで、気合と根性ですね」

令和の時代に「気合と根性」という言葉は意外に聞こえますが、千葉選手はこう続けます。

「最後緊張したところでも気持ちよくは出せないんですけど、緊張してるので。その中でも、ギリギリ自分の磨いてきた技術を最後押し出すために必要なのが気合と根性かなっていう。立ち向かってるけど不安だなっていうのを1回受け止めた上で強気に出ていけるようにしてます」