仙台市出身のフィギュアスケーター千葉百音選手が、2026年2月に開催されるミラノコルティナ冬季オリンピックの日本代表最有力候補として、注目を集めています。

2024シーズン、グランプリファイナルで銀メダル、世界選手権で銅メダルを獲得し、躍進を遂げた千葉選手。

荒川静香選手、羽生結弦選手に続く宮城県出身の金メダリスト誕生に期待が高まっています。
仙台から京都へ、新天地での挑戦
千葉選手は2年前、高校在学中に仙台から京都府宇治市にある木下スケートアカデミーに移籍しました。
充実した練習環境を求め、自らの決断で故郷を離れる大きな選択をしたのです。

「結構決意を持って京都に来たので後戻りできない覚悟があったからこそ、ずっと自分の苦しいところとか、良かった時も反省点たくさん出てきたんですけど、そういう苦しい時に自分と戦ってこられたのかなって思います」

しかし、新天地での挑戦は順風満帆ではありませんでした。
移籍直後に直面したのが、トップアスリートがかかることも多い「運動性喘息」。

息苦しさに悩まされながら、治療しながら競技に臨んだものの、思うような結果が出せない日々が続きました。
「1年目のスポーツ喘息の時はもちろん苦しかったんですけど、それ以外にも調子がなかなか上がらなかったりとか、すごく他の選手と比べて自分うまくいってないなって感じたりとか、そういう思いはこう数えきれないほどあったので」
東北高校の卒業式では、クラスメイトと家族を前に思わず涙する姿も。

「お母さんも一緒に京都に行ってくれて本当に心強かったです」家族の支えが大きな力になったことを明かしました。