栗拾いで山に入った75歳の男性が、クマに襲われて大けがをした、岐阜県高山市上宝町に設置したワナで、親子とみられるクマ2頭が捕獲されたことがわかりました。

高山市上宝町吉野では、12日午後4時半ごろ、近くに住む75歳の男性がクマに襲われました。

男性は、頭から出血したほか左腕を骨折する重傷です。

男性は1人で栗拾いをしていて、「親子のツキノワグマに遭遇した」と話しているということです。

親と子のどちらのクマが男性を襲ったのかは、分かっていません。

今年度、岐阜県内のクマによる人身被害は、これで4件目です。

猟友会などは、現場周辺のパトロールを行うほか捕獲用の檻を設置していました。

また、高山市によりますと、上宝町の小中学校には、教育委員会から保護者による送迎を依頼し、今月末をめどに市内の全小中学生へ「熊鈴」を配布する準備を進めているということです。