「自民党の不祥事をなぜ公明党が説明…」”もう限界”の声も

Q. 「連立維持の方が良かった」という声に引っ張られる気持ちは?

公明党 斉藤鉄夫 代表:
もう決断しましたので、これから公明党として我々中道改革の軸になっていく決意しております。

今回、我々が「政治とカネ」の問題を連立協議に上げざるを得なかったのは、参議院で公明党は大敗しました。そのことで私は全国を歩いて皆さんの声を聞きました。それを「総括」という形で文章にしましたが、地域の自民党の広報を一生懸命応援している我が党の支持者が、自民党の問題である「不記載問題」を自民党にかわって説明して、「どうかこの人を応援しましょう」と言って努力に努力を重ねてきた。

ですが、「もう限界です」と。
「自民党の不祥事を、なぜ公明党の私達が有権者の皆さんに向かって説明しなきゃいけないんですか」と。
「自民党の人はほとんどしてないのに、何で公明党が説明しなきゃいけないんですか、もう限界です」という声をいっぱい聞いてきました。

そういう声を受けて今回、この懸念の中で、特に「不記載問題」について、有力議員の秘書が起訴されるという新たな事実もあった。
それに対して「もう禊は済んだ」ということで説明責任を果たそうとしていないというような姿もございました。

そういう意味で、「『政治とカネの問題』だけは一丁目一番地の問題で、この解決がなかったら連立政権はない」ということを最初にお会いしたときから申し上げていても、今回も具体的な回答がなかった。

色々な声がありましたが「政治とカネ」の問題について一定の前進があるということを前提に、「それがなければ決着すべきではない」という声が多かったので、今回こういう決断をさせていただいたところです。