「かつどんは企業姿勢・企業努力が価格にそのまま反映」

 岩崎氏によると、関東の大手スーパーが関西に進出することで、価格対抗で特売・値下げ品が増えたほか、店の選択しも増えて、関西は「買い物天国」になっているということです。

 オーケー出店前の大阪・布施エリア、スーパーのシェア(2024年9月~11月)は、上から順に「万代(22.9%)」「ライフ(18.7%)」「サンディ(8.3%)」「業務スーパー(8.3%)」と並んでいますが、オーケー出店後のシェアは、オーケーが出店してから3か月後のデータを見ると(2024年12月~2025年2月)、上から順に、「万代(20.2%)」「ライフ(16.3%)」そして「オーケー(10.2%)」と3番手にきています(出典:お買い物登録アプリ「CODE」より市場推計 リサーチ・アンド・イノベーション調べ)。

 データを解析したリサーチ・アンド・イノベーションによると、オーケーと異なるポジションのスーパーはシェアを維持しているということです。

 オーケーの看板商品「ロースかつ重(322円 )」ですが、これだけ安く提供しているため、ほかのスーパーマーケットの総菜も値下げの動きが出てくるということです。岩崎氏は「かつどんは企業姿勢・企業努力が価格にそのまま反映されるため、スーパーを比較する際のひとつのポイント」と話します。