食品ロス削減と動物園の負担軽減に

2024年7月にミャンマーからゾウがやってきた福岡市動物園。

体が大きいゾウは大量のエサを必要とします。

現在3頭が飼育されていて、エサ代は年間で約2000万円。

物価高でエサ代など負担が増す中、まさに渡りに船。

量販店の食品ロス、そして、動物園のエサ代の負担増、この2つの悩みを軽減しようという取り組みです。

福岡市動物園 川越浩平 園長
「民間と我々が連携してこんな取り組みができるってすばらしいことだと思います。コストダウンにもなるしフードロスの削減にもつながる。本当に素晴らしい枠組みができたなという思いで大変うれしく思います」

100キロの果物・野菜が動物園に今後も週1回実施へ

コストコで販売できない果物や野菜は、週に1度トラックで回収され、福岡市動物園に無料で届けられる予定です。

運搬は、福岡市博多区の九州西濃運輸が担当し、費用は取り組みに賛同する企業がサポートします。

初回となった9日、ゾウのもとにはバナナやオレンジ、シャインマスカットなど約100キロが届けられました。

来園者
「ロスをちゃんといかしているからいいですよね、バナナなんか立派で欲しいくらい。いい取り組みだと思います」

福岡市動物園 川越浩平 園長
「もちろんゾウだけでなくて、草食動物全般、果物・野菜というのは大好きですし、サルなんかも大好きですし、園内のこういったものを好物としている動物にはすべてちゃんと全体に行き渡るように分配します」