提供したのはコストコ
普段食べないものまで出されていたこの日の食事。
実は、この果物や野菜は、元々は”ある店”の商品でしたが、傷などを理由に廃棄される予定だったものです。

その店というのは、福岡県久山町にある会員制の大型量販店、「コストコ久山倉庫店」です。
店の魅力は、なんと言っても大容量。
毎朝、大量に果物や野菜が入荷されます。
その量は“パレット”と呼ばれる荷台、約40台分にもなります。
取り扱う量が多いゆえの、避けられない課題に直面していました。

コストコホールセールジャパン 久山倉庫店 佐藤伸之 倉庫副店長
「バナナとかはシュガースポット(黒い斑点)が出てしまうと売り場から引いてしまうので、そのような商品は、品質には問題ないんですけど規格外になってしまいます。オレンジとかは見た目が悪くなってしまったりとか、袋の中の一部にかびが生えていたりするとすべて廃棄になってしまう」
味に問題がなくても、店の基準で廃棄せざるを得ない商品が出てしまうのです。
有効活用ができないか検討していたところ、福岡市動物園に提供する案が浮上しました。