7日の午後、山形県山形市で、ワナにかかったクマに対応しようとしたところ、担当者に突如向かってきたために駆除するという事案がありました。ケガ人はいませんでした。

警察によりますと、7日の午前、山形市平清水の千歳山南側のふもとに設置したワナにクマがかかりました。午前9時半過ぎに山形市役所が「イノシシのワナにクマが1頭かかっている」などと警察に通報しました。

警察がパトカーを出動させ現場周辺を警戒し付近住民に注意を呼びかけた上で、市役所や猟友会と協議し、午後2時半すぎに麻酔銃による捕獲を試みたということです。

しかしクマが急に現場にいる担当者に向かってきたため、現場で警察官が発砲を命令し、猟友会が発砲。クマを駆除したということです。イノシシ用のワナ(くくりワナ)は、外れかけていました。

これによる人的・物的被害は確認されていません。

今回の駆除は9月に運用が始まった、自治体が発砲許可を出す鳥獣保護管理法の「緊急銃猟」とは違い、警察が警察官職務執行法第4条1項を適用する「命令」で、危険を回避するためのものでした。