東京郊外にある「深大寺」が若い世代の間で大人気となっています。歴史ある寺の参道ではあちらこちらに行列も。若者たちを惹きつけるワケとは?

歴史ある参道が「原宿化」

「深大寺TikTokでめっちゃ流行ってる」(高3女子)
「半年前くらいに一気にブームが来て私も行った」(大学3年女性)

東京・調布市にある深大寺。
奈良時代から続く1300年もの歴史を持つ由緒正しいお寺ですが、参道をのぞいてみると…

THE TIME,マーケティング部 新名真愛部員:
「すごい人!原宿の竹下通りなの!?っていうくらいの賑わいで、若い人も結構いる」

深大寺の僧侶、岩田真精さんによると、2024年頃から訪れる人が急増し「以前の10倍くらいになっている」とのこと。

地元の人もー

甘味処『あめや』三代目・大前智子さん:
「こんなのは初めて。“原宿みたいでびっくり”

自然界隈で「癒し」&「逆映え」

なぜ深大寺なのか?若者たちに理由を聞いてみるとー

“自然界隈”で自然を感じたいっていう」(大学3年女性)
“自然界隈”!SNSで流行ってる」(大学1年女性)

【自然界隈】とは、山や高原など自然豊かな場所に出かけてリフレッシュしたり、SNSに投稿をして楽しんだりすること。

「心から癒しを!(笑)“都会の中心部では感じられない”良いところを見たいなと」(20代女性)
「栄えてるところにいたらこんなに緑が無いから“逆に映える”」(大学2年女性)

なかでも、ラムネの瓶を片手に写真を撮るのが流行りなんだとか。

さらに、「電車で1時間くらいで“小旅行”みたい」「浅草寺は混むけど深大寺は“落ち着いた感じ”もある」など、都心の喧騒から離れ落ち着いて楽しめる【ちょうどいい旅先】としても深大寺が選ばれているようです。

陶芸体験に「4時間待ち」も

人気が高まる深大寺の参道で、朝の9時半から40人以上の若者が並んでいたのが『むさし野深大寺窯』。

自分で選んだ陶器に自由に絵付けができる「らくやき」が大人気で、絵付けをしたら火に入れ、20分ほどで焼きあがります。(らくやき:600円~)

「まじで愛着わく。誰にもあげられない、かわいい」(大学生女性)
「世界で1個の思い出作りができたのですごくいい」(20代女性)

若い世代を中心にお客さんが急増し、この1年で約2倍に。
その人気ぶりから整理券制を導入していますが、中には「10時半に来たけど絵付けは15時から」という人も。
この日は11時ごろには整理券の配布が終了となりました。