トラックドライバーの意見
実際に中小企業でトラックのドライバーをしている人の意見はどうでしょうか。
関西を拠点に、片道500~600キロの長距離で、企業間の荷物の輸送をしている40代の男性に話を聴きました。「陽射しの影響は、夏だけではない」と教えてくれました。
トラックドライバーの男性
「夏場は特に夜明けも早いので、気温も急に上がりますから、高速道路を長い時間走ってますんで、陽射しの影響で車間距離が急に縮まったりとかちょっと経験ありますね。
冬の方は、雪が降って晴れ間になった時が一番陽射しが強くなりますんで、そこにまた目が慣れるまで大変だなと感じます」
夏だけではなく冬の雪道でも、適切なサングラスの着用は安全性の向上につながります。
このドライバーは、配達先や荷主に更なる理解を求めています。
トラックドライバーの男性
「サングラスをしている方って実は目の病気の方って結構多いんですよ。陽射しのこともありますし、緑内障とかそういったのもあって、普段からサングラスって方も結構いらっしゃるんでその方たちのその状況を知っていただいて、これが普通になればいいのかなとは思います。
私はトラックドライバーとして、トータルで30年近く仕事していますけれども、お客さんはお客さん、ドライバーはドライバーという壁っていうのがまだあるのかなって気がしますね。それが取り払われて、お互い思いやるっていうような流れになっていけばいいのかなって感じはします」
ドライバーのサングラスは「ファッション」ではなく、自らの命と健康を守るための、大切な「安全具」ということがわかりました。
サングラスをかけたドライバーを見たら、安全運転、そして円滑な配送に必要な道具であることを理解することが、ドライバーたちの“目を守る権利”を行使できる社会への、大きな後押しになると思います。
(TBSラジオ「人権TODAY」担当・TBSラジオキャスター 加藤奈央)