「もう失敗は許されない…」機材を一新し気球にガスを充てん

 ガス気球の運航を担う事業者「アドバンス」の樋口正輝さん(40)。これまで各地で気球を飛ばしてきた実績を持ちますが、原因を調査するも特定には至りませんでした。

 (ガス気球運航事業者「アドバンス」 樋口正輝さん)「基本的にガスというのは、入れたら6年間はずっと維持されるものなんですね。あってはならないことだし、本当にショックというか。いや、まさか、そんなことは基本的にはありえないと思った」

 そこで、樋口さんらは気球の機材全てを、もともと使っていたイギリス製のものから入れ替えることを決めました。7.jpg

 次に使うのは航空機と同様の安全性が確認されていて、世界的にも実績が多いというフランス製の機材。ただ、物価上昇のあおりを受け、資金調達に約2年かかり、ことし9月に入ってやっと機材が到着しました。

(ガス気球運航事業者「アドバンス」 樋口正輝さん)「これから、いよいよヘリウムガスをこの気球に封入する作業をしていきます」

 失敗は許されないなかで、新しい気球にヘリウムガスを充てんしていきます。気球が飛んでいってしまわないように、少しずつ膨らませながら重りになる土嚢を下へ下へと付け替えていきます。作業は50人以上で7時間かけて行われ、無事にガスが入りました。