「空から古墳を見る気球計画」待ち受けていたのは2度の挫折

 そこで打開策として考えられたのが…

(堺市 永藤英機市長 2019年)「大仙公園からヘリウムガスを使った気球による観光を実施したい」

 民間事業者が飛ばす気球に乗って空から古墳を眺めるという観光プランです。現在の運航計画では約15人が乗れるゴンドラのついた気球が上空約100mまで浮上。古墳を眺めたあとそのまま元いた地点に降下してくるという15分ほどの体験になります。

 2020年の運航開始を目指して動き出しましたが、新型コロナの流行が始まったことなどで計画は停滞。

 構想から4年が経った2023年。やっと古墳近くで気球にガスが充てんされました。あとは運航開始を待つだけでしたが…

(堺市・観光企画課 北野雅史課長(当時) 2023年)「職員から『気球がしぼんでいるように見える』と連絡がありました」
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 突然、気球の中のヘリウムガスが外に漏れ出したのです。